1 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:00:37.705 ID:qqTV5dGy0.net
怪物「ガアアッ!」
ザシュッ!
勇者「ぐあっ……!」
戦士「勇者、ステーキだ!」
よく焼けた、ぶ厚いステーキが勇者に手渡される。
勇者「ありがとう!」ガブッ
すかさず肉にむしゃぶりつき、瞬く間に完食する。
勇者「よし、回復!」シャキーンッ
ザシュッ!
勇者「ぐあっ……!」
戦士「勇者、ステーキだ!」
よく焼けた、ぶ厚いステーキが勇者に手渡される。
勇者「ありがとう!」ガブッ
すかさず肉にむしゃぶりつき、瞬く間に完食する。
勇者「よし、回復!」シャキーンッ
4 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:03:59.777 ID:qqTV5dGy0.net
土人形「ウガアッ!」
ドゴッ!
戦士「くっ、俺にもなんかくれ!」
女魔法使い「カレーライスよ!」
皿に盛られたカレーライスが、戦士の手に届く。
そのとたん、戦場はカレーの匂いに包まれた。
戦士「よっしゃ!」モグモグ
戦士「辛っ! 水ないか!?」
女魔法使い「ないわ、我慢して!」
戦士「まぁいいや、おかげで回復できた!」シャキーンッ
ドゴッ!
戦士「くっ、俺にもなんかくれ!」
女魔法使い「カレーライスよ!」
皿に盛られたカレーライスが、戦士の手に届く。
そのとたん、戦場はカレーの匂いに包まれた。
戦士「よっしゃ!」モグモグ
戦士「辛っ! 水ないか!?」
女魔法使い「ないわ、我慢して!」
戦士「まぁいいや、おかげで回復できた!」シャキーンッ
6 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:06:53.765 ID:qqTV5dGy0.net
女魔法使い「ああ……魔力切れ、どうしよう!」
女魔法使い「魔力回復にはジュースがいいのよね〜」
袋からグレープジュースを取り出すと、それを一気に飲み干す。
女魔法使い「さあ、覚悟なさい!」
女僧侶「くっ、私も傷を……!」
女僧侶「大した傷ではないので、お菓子で……」
チョコレートケーキにかぶりつく。
勇者「いけるか!?」
女僧侶「ふう、もう大丈夫です!」
さて、どうしてこうなったのかというと――
女魔法使い「魔力回復にはジュースがいいのよね〜」
袋からグレープジュースを取り出すと、それを一気に飲み干す。
女魔法使い「さあ、覚悟なさい!」
女僧侶「くっ、私も傷を……!」
女僧侶「大した傷ではないので、お菓子で……」
チョコレートケーキにかぶりつく。
勇者「いけるか!?」
女僧侶「ふう、もう大丈夫です!」
さて、どうしてこうなったのかというと――
7 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:08:08.232 ID:Y5flLCgkr.net
たまに食い物が異常に優秀なゲームあるよな
10 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:10:20.587 ID:i6zEGaYM0.net
>>7
パックンチョコとかロイヤルゼリーとか真ん丸ドロップとかな
パックンチョコとかロイヤルゼリーとか真ん丸ドロップとかな
5 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:06:40.485 ID:DX1/u1k1a.net
悪魔城ドラキュラはすげー食い物の種類多いよなぁ
あそこまで食い物出しといてなぜポーションもあるのか謎
あそこまで食い物出しといてなぜポーションもあるのか謎
9 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:09:28.394 ID:qqTV5dGy0.net
――
勇者「うーん……」
戦士「どうした、勇者?」
勇者「この市販の回復薬、イマイチ頼りないんだよな」
戦士「たしかに……これからの戦いで使うには心もとない性能だよな」
女魔法使い「薬草も今の戦いじゃ焼け石に水って感じだわ」
女僧侶「でしたら、私が回復魔法を唱えれば……」
勇者「いや、僧侶には回復魔法を唱える暇があったら、補助魔法をバンバンかけて欲しい」
勇者「これからますます戦いは厳しくなるだろうし……」
戦士「できれば単純な体力回復は、魔法じゃなくアイテムで済ませたいよな」
勇者「うーん……」
戦士「どうした、勇者?」
勇者「この市販の回復薬、イマイチ頼りないんだよな」
戦士「たしかに……これからの戦いで使うには心もとない性能だよな」
女魔法使い「薬草も今の戦いじゃ焼け石に水って感じだわ」
女僧侶「でしたら、私が回復魔法を唱えれば……」
勇者「いや、僧侶には回復魔法を唱える暇があったら、補助魔法をバンバンかけて欲しい」
勇者「これからますます戦いは厳しくなるだろうし……」
戦士「できれば単純な体力回復は、魔法じゃなくアイテムで済ませたいよな」
11 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:12:13.060 ID:qqTV5dGy0.net
勇者「俺、ふと思ったんだけど」
戦士「なんだ?」
勇者「もしかして、下手な薬より、食べ物の方が回復アイテムとして優秀じゃないか?」
戦士「たしかに……!」
女魔法使い「こないだケーキ食べたら、傷がたちまち回復したわ」
女僧侶「魔力は飲み物で回復できたりしますしね」
勇者「……」
勇者「よし決まりだ! これから俺たちは、回復には食べ物や飲み物を使うことにする!」
あまりに思い切った決断であった。
戦士「なんだ?」
勇者「もしかして、下手な薬より、食べ物の方が回復アイテムとして優秀じゃないか?」
戦士「たしかに……!」
女魔法使い「こないだケーキ食べたら、傷がたちまち回復したわ」
女僧侶「魔力は飲み物で回復できたりしますしね」
勇者「……」
勇者「よし決まりだ! これから俺たちは、回復には食べ物や飲み物を使うことにする!」
あまりに思い切った決断であった。
12 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:13:54.052 ID:OWe/izkEa.net
荷物が物凄い量になるぞ
パーティー以外に荷物持ちがいるな
パーティー以外に荷物持ちがいるな
13 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:15:22.701 ID:qqTV5dGy0.net
もちろん、最初のうちはうまくいかなかった。
ズバッ!
戦士「ぐああっ……!」
勇者「戦士!」
戦士「自分で回復する! なんか食い物くれ!」
勇者「えぇと……食べ物はラーメンしかない」
戦士「マジ?」
勇者「マジ」
戦士「ふぅ〜、ふぅ〜、あちっ、あちっ! ――く、食えねえ!」
勇者「早く食え! 魔物が襲ってくるぞ!」
魔物「グオオオオオオオッ!」
ズバッ!
戦士「ぐああっ……!」
勇者「戦士!」
戦士「自分で回復する! なんか食い物くれ!」
勇者「えぇと……食べ物はラーメンしかない」
戦士「マジ?」
勇者「マジ」
戦士「ふぅ〜、ふぅ〜、あちっ、あちっ! ――く、食えねえ!」
勇者「早く食え! 魔物が襲ってくるぞ!」
魔物「グオオオオオオオッ!」
15 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:18:14.913 ID:qqTV5dGy0.net
女僧侶「どうぞ、リンゴジュースです。全快の半分ぐらい魔力回復できるはずです」
女魔法使い「……ありがと」
女魔法使い「あー……もうお腹チャプチャプだわ」
女僧侶「前の街で、リンゴジュースばかり買い溜めしたのは失敗でしたね……」
女魔法使い「いくら性能がいいといってもね……今日これで20杯目だもの」
勇者「うっ……」
戦士「どうした、勇者?」
勇者「食べながら動きまくったから、吐き気が……」
戦士「わっ、あっちの茂み行ってこい!」
オエエエッ…
女魔法使い「……ありがと」
女魔法使い「あー……もうお腹チャプチャプだわ」
女僧侶「前の街で、リンゴジュースばかり買い溜めしたのは失敗でしたね……」
女魔法使い「いくら性能がいいといってもね……今日これで20杯目だもの」
勇者「うっ……」
戦士「どうした、勇者?」
勇者「食べながら動きまくったから、吐き気が……」
戦士「わっ、あっちの茂み行ってこい!」
オエエエッ…
17 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:21:58.819 ID:qqTV5dGy0.net
しかし、人間の適応能力とは恐ろしいものである。
大カマキリ「キシャアアアアアッ!」
大カマキリ「シャッ!」ブンッ
勇者「よっ」モグモグ
大カマキリ「シャッ!」ブオンッ
勇者「ほっ」モグモグ
鋭いカマを掻い潜りながら、ステーキを食す。
勇者「よし、回復! 一刀両断ッ!」ザシュッ!
大カマキリ「ギャアッ……!」ドチャッ
大カマキリ「キシャアアアアアッ!」
大カマキリ「シャッ!」ブンッ
勇者「よっ」モグモグ
大カマキリ「シャッ!」ブオンッ
勇者「ほっ」モグモグ
鋭いカマを掻い潜りながら、ステーキを食す。
勇者「よし、回復! 一刀両断ッ!」ザシュッ!
大カマキリ「ギャアッ……!」ドチャッ
19 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:24:16.554 ID:qqTV5dGy0.net
戦士「骨付き肉食って回復だ!」ムシャッ
巨大植物「グオオオオオッ!」ニュルニュルニュル
戦士「……ん、この肉」ヒョイッ
女魔法使い「どうしたの?」
戦士「焼き加減がイマイチだな……ちょっと火で焼いてくれねえか?」
女魔法使い「分かったわ!」ボッ
戦士「サンキュー!」ハグハグ
女魔法使い「ついでにこいつも燃やしとこっと」ボッ
巨大植物「ギエエ……!」メラメラ…
巨大植物「グオオオオオッ!」ニュルニュルニュル
戦士「……ん、この肉」ヒョイッ
女魔法使い「どうしたの?」
戦士「焼き加減がイマイチだな……ちょっと火で焼いてくれねえか?」
女魔法使い「分かったわ!」ボッ
戦士「サンキュー!」ハグハグ
女魔法使い「ついでにこいつも燃やしとこっと」ボッ
巨大植物「ギエエ……!」メラメラ…
20 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:26:56.390 ID:Y5flLCgkr.net
つよ
21 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:27:16.296 ID:qqTV5dGy0.net
ドゴォォォォォンッ!
女魔法使い「ふぅ、ふぅ、ふぅ……全魔力使っちゃったわ」
女僧侶「私もです……」
勇者「じゃあ二人とも、いっぱい飲み物あるから飲んで回復してくれ」
女魔法使い「はーい!」
女僧侶「いただきます!」
グビッ グビッ グビグビッ
大量のお茶やジュースを苦もなく消費する女子二人。
女魔法使い「ふぅ、ふぅ、ふぅ……全魔力使っちゃったわ」
女僧侶「私もです……」
勇者「じゃあ二人とも、いっぱい飲み物あるから飲んで回復してくれ」
女魔法使い「はーい!」
女僧侶「いただきます!」
グビッ グビッ グビグビッ
大量のお茶やジュースを苦もなく消費する女子二人。
22 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:30:18.476 ID:qqTV5dGy0.net
ズルルッ
勇者「……む、このラーメン」
女僧侶「どうしました、勇者さん?」
勇者「固さが足りないから、防御力を上げてくれない?」
女僧侶「分かりました!」パァァァ…
勇者「お、いい固さになった!」ズルズルッ
中級悪魔「戦闘中にメシ食ってんじゃねえ!」
勇者「戦闘中じゃない、食事中だ!」ズバッ!
中級悪魔「ぐわああっ……!」
勇者「……む、このラーメン」
女僧侶「どうしました、勇者さん?」
勇者「固さが足りないから、防御力を上げてくれない?」
女僧侶「分かりました!」パァァァ…
勇者「お、いい固さになった!」ズルズルッ
中級悪魔「戦闘中にメシ食ってんじゃねえ!」
勇者「戦闘中じゃない、食事中だ!」ズバッ!
中級悪魔「ぐわああっ……!」
23 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:31:03.886 ID:bZwaZC5Y0.net
なるほど
24 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:32:36.788 ID:3IY7QfMC0.net
麺の防御力て
25 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:34:18.053 ID:qqTV5dGy0.net
しかし、そんな四人の前に――
勇者「……お前たちは!」
炎魔人「勇者ども、焼き尽くしてくれる!」
風魔人「フッ……我が風の前に踊り狂うがいい」
水魔人「ホッホッホ、あなた方は水の底に沈めてあげましょう」
土魔人「……埋めてやる」
ついに“四天王”が立ちはだかった。
勇者「……お前たちは!」
炎魔人「勇者ども、焼き尽くしてくれる!」
風魔人「フッ……我が風の前に踊り狂うがいい」
水魔人「ホッホッホ、あなた方は水の底に沈めてあげましょう」
土魔人「……埋めてやる」
ついに“四天王”が立ちはだかった。
26 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:37:23.072 ID:qqTV5dGy0.net
炎魔人「ゆくぞォ!」
炎魔人「地獄の火炎を受けてみよ!」
ゴォォォォォッ!
勇者「こ、この炎はッ!」
炎魔人「フハハハ、焼かれるがいい!」
勇者「肉焼くのにちょうどいい!」
戦士「ウェルダンのステーキを楽しめるぜ!」
炎魔人「なんだとォ!?」
炎魔人「地獄の火炎を受けてみよ!」
ゴォォォォォッ!
勇者「こ、この炎はッ!」
炎魔人「フハハハ、焼かれるがいい!」
勇者「肉焼くのにちょうどいい!」
戦士「ウェルダンのステーキを楽しめるぜ!」
炎魔人「なんだとォ!?」
29 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:40:15.307 ID:qqTV5dGy0.net
風魔人「風よ……奴らを切り刻め!」
無数の刃が飛んでいく。
ズババババッ!
女魔法使い「おかげでキャベツの千切りが楽にできたわ。ありがと」
風魔人「ええっ!?」
女僧侶「さあ、トンカツに添えて食事にしましょう!」
勇者&戦士「はーいっ!」
風魔人「こんなはずじゃ……」
無数の刃が飛んでいく。
ズババババッ!
女魔法使い「おかげでキャベツの千切りが楽にできたわ。ありがと」
風魔人「ええっ!?」
女僧侶「さあ、トンカツに添えて食事にしましょう!」
勇者&戦士「はーいっ!」
風魔人「こんなはずじゃ……」
31 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:43:18.856 ID:qqTV5dGy0.net
水魔人「ええい、まとめて水で呑み込んであげましょう!」
ザバァァァァァッ!!!
大量の水が勇者たちを呑み込む。
水魔人「終わりましたね……あっけない」
水魔人「む!?」
勇者「流しそうめんうめえ!」ズルズルッ
戦士「自分が流れる流しそうめんなんて斬新だな!」ズゾゾッ
女魔法使い「さっぱりしておいしい〜!」チュルルッ
女僧侶「いくらでも食べられますね!」チュルルルッ
水魔人「渦の中で……そうめん食ってる……」
ザバァァァァァッ!!!
大量の水が勇者たちを呑み込む。
水魔人「終わりましたね……あっけない」
水魔人「む!?」
勇者「流しそうめんうめえ!」ズルズルッ
戦士「自分が流れる流しそうめんなんて斬新だな!」ズゾゾッ
女魔法使い「さっぱりしておいしい〜!」チュルルッ
女僧侶「いくらでも食べられますね!」チュルルルッ
水魔人「渦の中で……そうめん食ってる……」
33 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:46:16.237 ID:qqTV5dGy0.net
土魔人「……隆起せよ」
ゴゴゴゴゴゴ……!
地面が隆起し、勇者たちを襲う。
勇者「……ん! 土の中にイモがあるぞ! 食べよう!」
女魔法使い「私が焼くわ!」メラメラ…
女僧侶「防御力低下させて柔らかくします!」パァァァ…
戦士「いただきまーす!」
モグモグ… ムシャムシャ…
土魔人「……どうして」
ゴゴゴゴゴゴ……!
地面が隆起し、勇者たちを襲う。
勇者「……ん! 土の中にイモがあるぞ! 食べよう!」
女魔法使い「私が焼くわ!」メラメラ…
女僧侶「防御力低下させて柔らかくします!」パァァァ…
戦士「いただきまーす!」
モグモグ… ムシャムシャ…
土魔人「……どうして」
34 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:47:34.825 ID:bYDdFOYe0.net
Skyrimかよ
35 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:47:59.584 ID:xUZAfDUc0.net
食べ物にバフかけるの笑う
40 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:55:27.580 ID:SpTybs9c0.net
防御下げてるんだからデバフじゃね
36 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:49:06.423 ID:qqTV5dGy0.net
炎魔人「ダ、ダメだ……!」
風魔人「いくら攻撃しても、食事に利用され……」
水魔人「しかも回復されて、しまう……」
土魔人「ま、参った……」
ドサササッ…
四天王は敗北を認めた。
勇者「激しい戦いだった……」
戦士「だが、満腹にはなったな」ゲフッ
女魔法使い「残る敵はいよいよ魔王だけね」
女僧侶「いきましょう、魔王城に!」
風魔人「いくら攻撃しても、食事に利用され……」
水魔人「しかも回復されて、しまう……」
土魔人「ま、参った……」
ドサササッ…
四天王は敗北を認めた。
勇者「激しい戦いだった……」
戦士「だが、満腹にはなったな」ゲフッ
女魔法使い「残る敵はいよいよ魔王だけね」
女僧侶「いきましょう、魔王城に!」
38 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:53:17.314 ID:qqTV5dGy0.net
ゴゴゴゴゴ…
魔王「よくぞここまで来た……勇者ども」
魔王「さあ、来るがいい! 地獄の底に叩き落としてくれようぞ!」
勇者「みんな、準備はいいか?」
勇者「ナイフとフォークは一番外側のから取っていくんだ」サッ
勇者「食事しながら、優雅に魔王を倒そうじゃないか」
戦士「おう!」
女魔法使い「ええ!」
女僧侶「はい!」
魔王「……!」
魔王「おのれ……舐めるなぁっ!!!」
魔王「よくぞここまで来た……勇者ども」
魔王「さあ、来るがいい! 地獄の底に叩き落としてくれようぞ!」
勇者「みんな、準備はいいか?」
勇者「ナイフとフォークは一番外側のから取っていくんだ」サッ
勇者「食事しながら、優雅に魔王を倒そうじゃないか」
戦士「おう!」
女魔法使い「ええ!」
女僧侶「はい!」
魔王「……!」
魔王「おのれ……舐めるなぁっ!!!」
41 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:56:24.340 ID:qqTV5dGy0.net
魔王「喰らえい! 暗黒の雷!!!」
ズガガァァァンッ!
勇者「む、このソテーは美味だな」
戦士「ムニエルもいけるぜ!」
女魔法使い「スープもほんのり甘くておいしいわ」
女僧侶「このサラダもとっても新鮮です!」
魔王「な……なんだとォ!? 紙一重でかわしている!」
ズガガァァァンッ!
勇者「む、このソテーは美味だな」
戦士「ムニエルもいけるぜ!」
女魔法使い「スープもほんのり甘くておいしいわ」
女僧侶「このサラダもとっても新鮮です!」
魔王「な……なんだとォ!? 紙一重でかわしている!」
42 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:58:46.289 ID:SvHzdDY1r.net
こいつらナプキンつけてそうw
43 :名無しさん 2019/12/09(月) 22:59:16.637 ID:qqTV5dGy0.net
魔王「我が拳を受けよッ!!!」
ドゴォンッ!
勇者「……ッ!」
ダメージを受けても、勇者は平然と食事をする。
勇者「うん、うまい」モグモグ
戦士「この水うめえ!」グビグビ
女僧侶「ダメですよ、それは指を洗うための水です!」
戦士「あ、そうなの?」
魔王「くっ……!」
魔王(こいつら……本当に戦いながらフルコースを楽しんでおる!)
ドゴォンッ!
勇者「……ッ!」
ダメージを受けても、勇者は平然と食事をする。
勇者「うん、うまい」モグモグ
戦士「この水うめえ!」グビグビ
女僧侶「ダメですよ、それは指を洗うための水です!」
戦士「あ、そうなの?」
魔王「くっ……!」
魔王(こいつら……本当に戦いながらフルコースを楽しんでおる!)
44 :名無しさん 2019/12/09(月) 23:01:58.537 ID:qqTV5dGy0.net
勇者「ふぅ、食った食った」
勇者「さて、そろそろ……腹ごなしといきますか」クルッ
三人「おう!!!」
魔王「えっ……!?」
勇者「いくぞ、魔王ッ!」
勇者パーティーはすっかり体力満タンになっていた。
勇者「さて、そろそろ……腹ごなしといきますか」クルッ
三人「おう!!!」
魔王「えっ……!?」
勇者「いくぞ、魔王ッ!」
勇者パーティーはすっかり体力満タンになっていた。
46 :名無しさん 2019/12/09(月) 23:05:17.138 ID:qqTV5dGy0.net
女僧侶「皆さんの能力を最大限上昇させます!」パァァァァァッ
女魔法使い「全魔力を叩き込むわッ!」
ドゴォォォォォォンッ!
戦士「フルパワー斬りィィィッ!」
ズバシュッ!
勇者「うおおおおおおおおおおおおっ! 一刀百断ッ!」
ザンッ!!!
魔王「ぐはぁぁぁぁぁっ!!!」
魔王「こんな……バカ、な……」
会心の一撃を受け、魔王は消滅した。
勇者「朝飯前……いや、夕飯後だったな」
女魔法使い「全魔力を叩き込むわッ!」
ドゴォォォォォォンッ!
戦士「フルパワー斬りィィィッ!」
ズバシュッ!
勇者「うおおおおおおおおおおおおっ! 一刀百断ッ!」
ザンッ!!!
魔王「ぐはぁぁぁぁぁっ!!!」
魔王「こんな……バカ、な……」
会心の一撃を受け、魔王は消滅した。
勇者「朝飯前……いや、夕飯後だったな」
47 :名無しさん 2019/12/09(月) 23:08:49.104 ID:qqTV5dGy0.net
魔王を倒した勇者たちはめでたく凱旋を果たす。
ワァァァ…… ワァァァ……
「おおっ、帰ってきた!」
「さっすが勇者様だぜ!」
「ありがとー!」
王「よくやってくれた、勇者よ。貴公の名は永遠に残るだろう」
王「今夜は王国の最高級料理の数々を用意した。ぜひ仲間たちと共に楽しんでくれたまえ」
勇者「喜んでいただきます!」
ワァァァ…… ワァァァ……
「おおっ、帰ってきた!」
「さっすが勇者様だぜ!」
「ありがとー!」
王「よくやってくれた、勇者よ。貴公の名は永遠に残るだろう」
王「今夜は王国の最高級料理の数々を用意した。ぜひ仲間たちと共に楽しんでくれたまえ」
勇者「喜んでいただきます!」
48 :名無しさん 2019/12/09(月) 23:13:12.545 ID:qqTV5dGy0.net
勇者「うん、うまい」ゴゴゴ…
戦士「うめえぜ……うますぎて、つい暴れたくなっちまう」メキメキ…
女魔法使い「おいしすぎて……魔力が暴発しそう」ズオオオオ…
女僧侶「ダメですよ、皆さん……戦いはもう終わったんですから……」ミシミシ…
ゴゴゴゴゴ…
王「……!」
王「あの……なんでみんなそんなに殺気立ってるの?」
勇者「すいません、俺たち食事をする時はだいたい命のやり取りをしてたもので、つい……」
王(いったいどんな冒険してきたんだ……!?)
― END ―
戦士「うめえぜ……うますぎて、つい暴れたくなっちまう」メキメキ…
女魔法使い「おいしすぎて……魔力が暴発しそう」ズオオオオ…
女僧侶「ダメですよ、皆さん……戦いはもう終わったんですから……」ミシミシ…
ゴゴゴゴゴ…
王「……!」
王「あの……なんでみんなそんなに殺気立ってるの?」
勇者「すいません、俺たち食事をする時はだいたい命のやり取りをしてたもので、つい……」
王(いったいどんな冒険してきたんだ……!?)
― END ―
49 :名無しさん 2019/12/09(月) 23:19:05.082 ID:SvHzdDY1r.net
乙
体に染み付いちゃったかw
体に染み付いちゃったかw
50 :名無しさん 2019/12/09(月) 23:27:11.999 ID:+yxQAhwK0.net
おもしろかった乙
この記事へのコメント