【壮絶】マレーシアで誘拐されかけた結果国外退去食らった話

    怖い 男性.jpg







    1 :名無し 2015/09/24(木) 01:21:49.70 ID:nfQ9L8RY0.net

    数年前の話だけど、書かせて
    3 :名無し 2015/09/24(木) 01:24:54.93 ID:mD/kuvd40.net

    手短にな
    2 :名無し 2015/09/24(木) 01:22:18.97 ID:95WxV78e0.net

    しかたねーな
    5 :名無し 2015/09/24(木) 01:29:25.64 ID:nfQ9L8RY0.net

    書きためてないのですまんが…

    俺は社会人になる前に語学留学したいと在学中から思っていたので、最悪家業を継ぐつもりで
    一年どこか海外に行こうと思っていた。
    それで色々調べた結果、マレーシアが予算とスケジュール的に合っていた。
    本当は欧米のつもりでいたけど、予算の倍くらい必要だったのであきらめた。
    6 :名無し 2015/09/24(木) 01:31:35.15 ID:yCXfud7W0.net

    ほう
    7 :名無し 2015/09/24(木) 01:33:22.53 ID:fXuTGddj0.net

    面白そうな話だな
    期待
    9 :名無し 2015/09/24(木) 01:34:58.72 ID:nfQ9L8RY0.net

    それで仲介業者経由で支払いを済ませて、あっさりマレーシアに到着した。
    住む場所は自分で決めてもいいし、学校が用意した場所を選択する事もできると言われた。
    最初に学校が用意しているアパートを見てみたが、アメリカとかのスラム街みたいなボロさだったので
    自分で探す事にした。学校が始まるまで一週間ほど時間があるので、時間的には余裕があった。
    二日目ほどで最初に見たアパートより上等なカードキー付きのコンドミニアムを借りることができた
    一年契約で一括で払えば7割引きでいいよとオーナーが言ってくれた。日本に留学経験があるらしくて、日本語が結構うまかった。
    ボビーオロゴンみたいな喋り方。
    10 :名無し 2015/09/24(木) 01:39:00.27 ID:nfQ9L8RY0.net

    生活用品も揃えて、学校も始まった。
    ひとつのクラスは12人程で日本人は俺以外にいなかった。
    ブラジル人と中国人がほとんどだった。
    初日は自己紹介でほぼ終わったが、何故か俺への質問が多かった。
    ナルトやワンピースの話が…。
    でもなんとかやっていけそうな雰囲気を実感した。
    12 :名無し 2015/09/24(木) 01:44:59.09 ID:nfQ9L8RY0.net

    学校の話はほとんど関係ないので飛ばすわ。
    書きためて用意していたんだけど、操作ミスって上書きしちゃった。遅くてすまん…。

    マレーシア生活もあと2か月で終了という頃、学校の先生から学校が終わった後の事で話があった。
    曰く、「あと2か月でビザが切れるけど、観光ビザで入り直したらもう3か月は滞在できるよ」とのこと。
    ビザが終了した後の事をどうしようか考えていた俺はそういう方法もあるんだなと、滞在延長して3か月放浪の旅に出ようかと考え始めた。
    一年ほどクアラルンプールに滞在していたが、クアラルンプールの外にはほとんど出た事がなかった。
    名前をよく聞くペナンだとか、ジョホールバルとか、どんな街なのか興味があった。
    13 :名無し 2015/09/24(木) 01:49:44.37 ID:nPsyUQDG0.net

    興味深い
    15 :名無し 2015/09/24(木) 01:56:46.89 ID:nfQ9L8RY0.net

    クラスで一番仲が良いブラジル人のイケメンは、友達達とタイの方にバックパッカーをしながら北上してタイまで旅行するつもりだと言っていた。
    中国人のお姉さん(すごく美人)は、マレーシアで働けないか学校に相談中と言っていた。
    俺は資金的には多少余裕があったし、ブラジル人達と一緒にタイ国境まで見送りに行くのもいいなと思っていたが、
    彼らは学校の卒業のセレモニーを待たずして出発してしまった。
    (公的な物ではないが、卒業証書のような物は前日に貰っていた。)
    あれこれ考えたがどこでどうするか決めないまま、とうとう学校も終わった。
    学校のビザを観光ビザに切り替えるにはそのままだと罰金が発生するらしく、罰金を避けるには一度国外に出て、今度は普通に観光ビザで入れば
    罰金は発生しないらしかった。
    ブラジル人達はそれを狙っていたのかと今更気づいた。
    その時点でビザ失効まで3週間ほどだったと思う。
    自分もタイまで行って、戻ってくる足で観光ビザに替えようと決意した。
    16 :名無し 2015/09/24(木) 02:00:13.05 ID:nfQ9L8RY0.net

    クアラルンプールからペナンに行き、更にタイのソンクラーという街を目指して、そこからバンコクまで向かって
    クアラルンプールに飛行機で戻ってくるというプランを立てた。
    ゆっくり一週間ほどかけてのんびりやるつもりでいた。
    マスジット・ジャメという高速バスや鉄道なんかが集まる場所から、ペナンに向かうバスに乗って出発した。
    19 :名無し 2015/09/24(木) 02:10:30.15 ID:nfQ9L8RY0.net

    高速バスはすごく乗り心地が悪くて、シートなのか他の客なのか分からないけど独特の匂いがして
    落ち着かなかった。
    それでも2時間ほど揺られていた辺りで眠ってしまい、起きたら日の暮れかけたどこか田舎のバスターミナルだった。
    しかしそこからバスが発車する様子がない。気づいたら車内にいるのは自分ひとり。
    ペナンに直行のはずだったのだが、ペナンではない場所で止まっている。
    流石に焦ったので、一旦下りて、周りの様子をみる事にした。
    バスの運転席には運転手はいなくて、バスの周りにもいないみたいだった。
    こういうのはマレーシア生活で散々見慣れていたので、時間ぎりぎりまで自分の休憩に使うつもりなんだと理解して、
    バスを降りたら、当の運転手が俺が乗っていた事に驚いた様子だった。
    「このバスはここが終点だから明日まで動かない」「ペナン行は1時間待て」という事を教えてもらった。
    直通だったはずなんだが、遠くに同じバスに乗っていた人を見かけたので、ちょっと安心してそのバスを待った。
    20 :名無し 2015/09/24(木) 02:13:53.46 ID:nR5Pkbwc0.net

    運ちゃん気付いてくれや
    21 :名無し 2015/09/24(木) 02:16:04.36 ID:nfQ9L8RY0.net

    そのペナンまで行くバスは2時間ほど待ったが来ない…。
    モスクから夕方に聞こえてくる時報みたいな歌が聞こえてくる中、
    俺はひたすら待った。
    同じバスに乗っていた仲間がいるからと安心していた。

    が、その人は程なく迎えに来た家族らしき人と自家用車に乗って行ってしまった。
    自分と同じペナン行のバスを待っていた人ではなかった…。
    既に元々乗ってきたバスもいつの間にかいなくなっていて、閑散としたバスターミナルに取り残されている事に気付いた。
    22 :名無し 2015/09/24(木) 02:19:34.63 ID:nR5Pkbwc0.net

    マレー語どれくらい喋れたんや?
    23 :名無し 2015/09/24(木) 02:23:30.20 ID:nfQ9L8RY0.net

    更に30分ほど待ったが、バスが来る気配はなかった。
    バスの運転手は、こっちの人にありがちな希望を持たせるために無責任な嘘をついたんだって事にようやく気付いた。

    その時点で19時だったか20時だったか覚えていないけど、今日はとりあえずホテルに泊まろうと思って
    バスターミナルに併設のお店でホテルの場所を聞いた。およそ2km位の所にあるらしい。
    タクシーすらターミナルにいなかったので、歩くことにした。幸いほぼ直進でホテルらしき建物も見えていた。
    水とお菓子を買って、その建物まで歩き、とりあえず明日ペナンまでのチケットを買い直してとりあえずペナンまで
    到着しようとか考えながらロビーに入った。

    でも言われたのは、「すみません、満室です」という意味でティダアダッって言われて、絶望がピークに達した。
    24 :名無し 2015/09/24(木) 02:29:13.70 ID:nfQ9L8RY0.net

    今思うとそこでホテルの人にタクシーを呼んでもらうだとか、他にホテルはないかとか聞けばよかったんだけど、
    絶望感の余り、ぼけーっと元来た道を歩いていた。
    なんとなくバスが来る事に賭けていたのかもしれない。
    しばらく歩いていたら、車に乗っていた人に声をかけられた。
    「どこに行くんだ?乗せてやろうか?」って感じで、暗くて顔とか見えてないけど
    多分マレー系の二人の男だったと思う。
    色々限界だったので、ペナンまで行くつもりだったけどバスがなかった、ホテルも満室だったと伝えたら
    「俺達もペナンに親戚を尋ねに行くところだったんだよ!」と言われて
    奇跡的な事が起こったように見えて判断能力がおかしかった。
    今思うと、ペナンに遠ざかる方向に走っていたとか、おかしいと思うべきだった。
    26 :名無し 2015/09/24(木) 02:41:29.76 ID:nfQ9L8RY0.net

    しばらくどこから来たのかとか、旅行者かとか、ペナンに行ったらこの店に行けとかたわいもない話をしていた。
    この時は全然この二人の男を疑っていなくて、自分は日本人だとか、もうすぐビザが切れるから、観光ビザに切り替えるためにタイに向かっているとかベラベラ喋っていた。
    だから道が舗装されてない事とか街灯が全くなくなってる事に気付いていなかった。

    急に車が止まって、二人の男が黙ってこっちに振りむいたまま自分を見ていた。
    自分でももしかしてって思いつつも「どうかしたか?」とできるだけフレンドリーに聞いたけど、
    片方の男がすごく大きいナイフを持っているのが分かって黙った。
    これは殺されるのかなと考えたりしたら震えが止まらなくなった。
    27 :名無し 2015/09/24(木) 02:44:05.72 ID:gDeM/asm0.net

    すごい経験だな
    29 :名無し 2015/09/24(木) 02:55:27.17 ID:nfQ9L8RY0.net

    車から降ろされて、持っている物を全部出せと言われた。
    財布、電話、パスポート含めたバッグの中身を全て奪われた。
    その後、トランクに入れってジェスチャーがあって、トランクに入った。
    向こうの人はトランクが大体汚くて、中は色んな物がメチャクチャに入ってる。
    暗い中手探りで何か役に立ちそうな物がないか探ったけれど、
    この後の自分ってどうなるのか考えたら気が気じゃなかった。揺れもあったし、吐いたきがする。

    暫くして車が止まって、トランクが開いた。周りの景色はさっきからずっと同じの
    パームヤシの森と未舗装の一本道だった。
    下りろと言われてるんだけど、これから殺されるんだと思うと全然力が入らなくて下りられなかった。
    それでも無理矢理下ろされて、「行け」と言われた。

    一瞬意味が分からなかったけど、ナイフを顔の近くで振られたのでとにかく月の明かりで何となく見えている道を進んだ。
    なんとなく生き延びれるのかと思いながら、二人の顔を思い出しながら歩いていた。
    とにかく今はあの二人から離れようと思っていた。

    背後でエンジン音が鳴ったので、あの二人も逃げるのだなと思って、ナンバーを記憶しておこうと思って振り返ったら
    車がこっちの方向に向かってきていた。
    危ないって思う間もなく、咄嗟に体をねじって直撃は避けたけど轢かれてしまった。
    車は追撃しようと思っていたかもしれないけど、必死でパームヤシの中を走ったのでその後は見なかった。
    30 :名無し 2015/09/24(木) 02:58:54.59 ID:mD/kuvd40.net

    こえー!
    31 :名無し 2015/09/24(木) 03:01:10.86 ID:s6MEjek50.net

    おいおい殺されるとこじゃねーかw
    ナイフだったら死んでたろw
    33 :名無し 2015/09/24(木) 03:10:31.18 ID:nfQ9L8RY0.net

    すんません、元々の書きためは結構簡潔に書いてたんだけど、思い出しながら書くと動悸がはげしくなってきて
    読みにくいね、すまん…

    パームヤシの中を必死こいて走っていたら、さっきの道よりはちょっと広いけど未舗装の道に出た。
    道はどっちにも明かりもないし、人影もなくて、目の前は見渡す限りパームヤシで、それ以外に何もなかった。
    道はどっちに進むか迷ったけど、微妙に下っている方がなんとなくパームヤシから出られそうだったので、そっちに向かう事にした。
    この時点で自分がどこにいるかも、何時なのかもわからなかった。
    しかも走っている時は気づいていなかったけど、左足に激痛があった。
    脛の部分が熱を持っていて、多分折れているんだと思った。
    もう何をしたらいいのか分からないけど、泣きながらとぼとぼ歩いた。
    もしかしたらさっきの二人が来るかもと後ろも警戒しながら、文字通りボロボロの状態だった。
    この辺の記憶は結構曖昧なので前後がおかしいかもしれん

    うっすらと日が昇ってきて周りの景色が見えてきた。
    道の終わりが、舗装してある道路に出ているのが分かって少し希望を持てた記憶がある。
    左足を見たら、脛が腫れていた。手足にも無数に切り傷があって驚いた。
    時間をかけてなんとか舗装してある道路まで出たが車の通りはないので、道路脇に座り込んだ。
    34 :名無し 2015/09/24(木) 03:20:47.20 ID:gb3JCG3C0.net

    はよはよ
    35 :名無し 2015/09/24(木) 03:22:01.15 ID:WL1nPQT80.net

    興味深いぞ
    36 :名無し 2015/09/24(木) 03:22:51.00 ID:nfQ9L8RY0.net

    この後どうしたらいいのかなって色々考えてたと思うが、気づいたら寝ていた。
    数時間経ったのか車が走っているので、一生懸命ヒッチハイクみたいに手を振るけど、誰も止まらない。
    自分の姿が泥だらけでボロボロなので、当たり前だよなとか変な笑いが出ると、涙が出てきて止まらなくなる。
    完全に自分が詰んでるって考えたらどうしたらいいのか考える事が出来なくなる。
    そんなしている所に、ミニバスっていうのか小さいバスが停まってくれた。
    運転手は「いったい何があったの?」って当たり前の事を聞いてきたので、
    俺はなるべく正確に起こった事を話そうとしたんだけど、涙が止まらなくて全然話せなかった。
    促されるままミニバスに乗り込んだ。
    若い女の子が4〜5人乗っていて、自分を見ていた。
    運転手はこれからクアラルンプールの近くに行くけど、君はどこに向かっていたの?って聞かれて、
    もう旅行もクソもないなって思って、自分もクアラルンプールですって答えた。
    38 :名無し 2015/09/24(木) 03:31:55.13 ID:nfQ9L8RY0.net

    運転手はよく見たら普通の運転手って感じではなくて、身なりが良かった。
    パッと見でお金には不自由していないタイプの人間だと感じていた。
    実際に、彼は経営者で、乗っている女の子達(20〜30代)は従業員だと言っていた。
    自分は警察署か病院に連れて行ってもらいたかったけど、今お金がないって事に気付いた。
    社長さんもその点に気付いて、保険なしだと高いから、まずは大使館に行くべきとか話していた。
    色々冷静に物事を考え始めたら、気が緩んだのか発熱しだしてぐったりしてきた。

    バスのシートを倒して女の子達に看病してもらっていたと思うけど眠ってしまっていた。
    そして起きたら、マレーシアに来た頃にみたようなボロボロのアパートよりもボロボロなアパートで寝ていた。
    女の子達がまとまってここに住んでいるらしかった。
    40 :名無し 2015/09/24(木) 03:51:07.68 ID:nfQ9L8RY0.net

    まとまりわるくてすみません。。

    すぐにでも自分はお邪魔するべきだったんだけど、本格的に発熱が酷くなって
    全く動けなくなってしまっていた。
    バスに乗っていた子達に看病されながらほぼ水だけ飲んで寝てを繰り返していた。

    何日経ったか分からないけど、社長さんがそのボロいアパートにやってきた時、
    自分がいる事に驚いていたようだった。
    社長さんはとっくの昔に大使館にいって御金の工面をして警察なり病院なり行っているのだと思っていたらしい。
    今すぐ出て行けと言われたのだが、発熱が酷くて意識が朦朧としておりまともに動ける状態ではなかったので
    流石に非情すぎると思ったのか、「では動けるようになったら出て行ってくれ」と言われた。
    42 :名無し 2015/09/24(木) 04:00:14.90 ID:nfQ9L8RY0.net

    目が覚めている時に聞いた会話などで感じていたが、女の子達はマレーシア人ではなくて、全員ベトナム人だった。
    ベトナム人と聞いて、色々とピンとくることがあった。
    ベトナム人の女性が集団でボロいアパートに住んでいるというのは、マレーシアではほぼ間違いなく
    売春をやってるベトナム人で、実際にこの人達はそういう人達だった。(ちなみにソースはブラジル人の友人)
    あの社長さんは、ベトナムから斡旋されたこの子達に住居なんかを提供する代わりに売春させて毎月いくらか徴収するという
    商売をしているんだと理解した。(ソースはブラジル人の友人)
    部屋の片隅にはボロいアパートなのにすごく派手な服がかかっていたりヒールの高い靴がたくさん積んであった。

    多分自分はパームヤシで何かの感染症にかかったのかもしれなくて、少なくとも普通の風邪ではなかった。
    ベトナム人の子達が持ってきてくれる謎の薬はあまり効かなくて、飲んだ瞬間に吐いてしまうのもあった。
    それでも段々と治っていくのは実感としてあって、段々と物を考える余裕が出てきた。
    43 :名無し 2015/09/24(木) 04:02:11.22 ID:nPsyUQDG0.net

    それからそれから?
    45 :名無し 2015/09/24(木) 04:12:39.03 ID:nfQ9L8RY0.net

    その状態になるまでハッキリと頭でカウントできていた日数だけでも2週間はこのアパートにお世話になっており、
    恐らく学生ビザも既に切れているのではないかという予感がしていた。
    それに借りていたコンドミニアムに置いてある荷物はどうなったかとか、
    電話やカードを止めていないけどどうなってしまっているのかとか、頭が痛くなる事だらけだった。

    そういうタイミングで社長さんがまたアパートにやってきた。
    以前より明らかに意識がはっきりしている自分を見て、「明日大使館に連絡して、出て行ってくれ」と告げられた。
    そしてこれまでの宿泊代として3000リンギット(80000円位)ほど借りた中からよこせと言われた。
    確かに超正論なのだが、大使館がそんなに貸してくれるわけないと思った。
    それに3000リンギットっていうのは無茶苦茶な値段だった。
    47 :名無し 2015/09/24(木) 04:21:07.28 ID:nfQ9L8RY0.net

    それで次の日に、社長が電話を貸してくれて、大使館に電話をしろって事になった。
    素直に電話をすればよかったんだろうけど、オーバーステイ確実な上に3000リンギットも貸してほしいと大使館の人に言う勇気がなくて、
    電話した振りをしてその場をやり過ごしてしまった。
    社長さんは「それで、いつ貸してくれるんだって?」と聞かれたので、
    「来週持ってきてくれる」と咄嗟に言ってしまった。
    「ここに?それはちょっとまずいから他の場所を指定しろ」と言われたので
    もう一度かけて(ワン切り)、俺が元々住んでいた地域の近くにあるジャスコにしたと伝えた。
    そして自分は3000リンギットなんて払えないから、不義理ではあると思うけど一週間以内に
    ここから脱出して大使館に駆け込もうと決意した。

    遅くてすみません、もうちょっとです。
    50 :名無し 2015/09/24(木) 04:39:29.53 ID:nfQ9L8RY0.net

    その日からベッドがある部屋以外にも行ったり、割とまともな食事を取るようにしだしたのだが
    長期間ほぼ寝たきりで食事もひどかったので、左足の事もあるけどまともに歩行するのすら難しい状態だった。
    鏡を見たら頭蓋骨の形が予測しやすい位に痩せていた。
    歯磨きをしたら、歯が折れたっていうか抜けた。

    マレーシアの家は玄関は2重扉になっていて、普通の扉の外側に、防犯用に鉄格子が付いている。
    どの家庭でも大抵は鉄格子は鍵をかけっぱなしにして扉は開けて風を通している。
    鉄格子は南京錠でロックしている事がほとんどなので、出るには南京錠の鍵がいる。

    ベトナム人の子達は比較的フレンドリーで、これまでも結構社長から何かと庇ってもらっているのを感じていた。
    だから普通に彼女らとコミュニケーションを取りながら裏では脱走を考えている事をちょっと後ろめたく感じていた。
    彼女たちは確かに売春をして生計を立てているんだけど、俺が見ている限りは普通の女の子達に見えた。
    女の子の内の誰かの母親や子供も付いてきていて、そういう人が食事の用意や洗濯を担当しているらしかった。
    小学校にも行ってない位の男の子がいた。

    それでなるべく左足が痛くない歩き方や、窓の外からここがどこなのか分かりそうな建物が見えないか見たりして
    脱出の機会を待っていた。
    52 :名無し 2015/09/24(木) 04:52:22.22 ID:nPsyUQDG0.net

    ベトナムの女の子の優しさが救いだな
    53 :名無し 2015/09/24(木) 04:57:24.42 ID:nfQ9L8RY0.net

    チャンスは急に来て、朝から女の子達が総出でリビングのソファーを片付けていた。
    ボロボロすぎるので、社長に新しい物を買ってほしいと言っていた所、今日新しいソファーが来るらしかった。
    なるべく興味がない振りをして、リビングの隅っこでベトナムのなんて書いてあるか分からない雑誌を読んでいる振りをしていた。

    リビングにあったソファーを女の子達が3人がかりで運び出して、他の二人はリビングに残っていた別のソファーに座っていたけど、
    そっちも捨てるらしくて二人で持ちだしていった。
    リビングには自分しかいない状況になったので、静かに玄関の方に向かうと、鉄格子が開いた状態で誰もいない様子だった。
    玄関の先の情報は何もなかったけど、もうここしかないと思って左足を引きずりながら外に出た。

    下に下りたかったけど、多分ソファーを担いで登ってきているだろうし、
    女の子以外にも男手もあると思ったので、一旦上の階に上がれるだけ上がって最上階の屋上に出る踊り場に身を潜めた。
    多分普通に下りて見つかったら簡単に追いつかれると思ったので、隠れてやり過ごす事にした。
    直後に社長やベトナム人達の騒ぐ声が聞こえてきた。
    既にアパートの外に脱出済みと思ったのか、上の階に上がってくる音はしなかった。
    夕方まで待って、人の流れに乗りながらアパートから脱出した。
    普通のタクシーを呼び止めて、緊急事態なので日本大使館まで連れて行ってほしいとお願いして、
    数十分後ようやく安心できる場所に来れた。
    54 :名無し 2015/09/24(木) 05:14:42.37 ID:nfQ9L8RY0.net

    大使館の入口にいる現地人の門番の人が、いぶかしげに自分を見ている所を
    カメラか何かで確認したのか日本人の職員の人が「どうかしましたか?」と駆け寄ってきて
    これまでのいきさつを話したら中に通してくれた。
    応接室のようなところで待っていたら別の職員さんがきて、また同じ事をより詳しく話した。
    色々と怒られたが、日本の家族への連絡をしてパスポートの再発行に手続きに必要な物を送ってもらってほしいと言われた。
    ベトナム人達の事はすごく有耶無耶にして詳しくは話さなかった。
    最初の強盗の二人組については被害届を出すと、旅行保険に入っていればある程度は取り戻せると思うし
    パスポート発行にかかる費用も保険から出るはずと言われて保険会社の番号を調べて電話したが
    旅行保険の冊子や書類が必要で、それらはコンドミニアムに置いたままになっていた。
    ひとまず自宅に戻れば置いてきたお金やらで病院には行けるので、ひとまず50リンギット貸してくださいとお願いしたが、
    大使館は金銭を貸すという事はできないので、1個人として貸しますと50リンギット借してくれた。
    55 :名無し 2015/09/24(木) 05:15:36.32 ID:mD/kuvd40.net

    >>54
    良かったなあ
    61 :名無し 2015/09/24(木) 05:29:53.50 ID:nfQ9L8RY0.net

    その足で自宅のコンドミニアムに戻るも、忘れていたけどバッグを取られていたので中に入る事が出来なかった。
    ガードマンとは顔なじみだったので、なんとか管理室がある階まで通してもらって、そこでオーナーに鍵をなくした旨を伝えた所、
    既に契約終了して一週間経っていたので、君の荷物は処分してしまったという衝撃的な言葉を聞いた。
    来月にも次の人に貸したいので清掃を始めている、と言われた。
    ただ明らかに大事そうな契約書なんかは管理室に預けてあると言われ、受け取ったが
    保険の冊子などは捨てられていたようだった。
    予備のキャッシュカードに入っていたお金をおろしてパスポートの再発行するまでひっそりと過ごした。
    わりと急いで発行していただいたようだが、連絡先に書いていた電話は盗難されていたので発行の連絡に気付けず
    また怒られた。
    そしてオーバーステイ分の罰金(計1か月弱のオーバーステイ)を支払い、手ぶらで帰国…。
    56 :名無し 2015/09/24(木) 05:20:01.54 ID:Sj7SN0v30.net

    50リンギットってクソ安くないか?
    物価水準わからんがタクシー代で消えそう
    59 :名無し 2015/09/24(木) 05:25:38.79 ID:nPsyUQDG0.net

    >>56
    コンドミニアムにお金置いてるからそれ取りに行くって書いてるから
    それくらいでいいんじゃね?
    66 :名無し 2015/09/24(木) 05:56:05.78 ID:nfQ9L8RY0.net

    >>56
    タクシー代としては50リンギットは多すぎる方だと思う。
    中心街から自分が住んでいた地域までは15〜8リンギット程度の距離。

    >>57
    50リンギットは当時のレートだと1200〜300円程度だと思う。
    住んでいると5000円位の価値に思えてくるけど。
    アパートの脱出は、説明が難しいけど、ベトナム人達と社長以外の相手が判別付かなかったので、
    人通りが激しくなる夕方まで待って、そこに紛れた感じです。
    でも多分既に諦めていたか、まだアパートの近くにいると思っていなかったと思う。

    >>62
    その後友達や親戚、会社の上司に話すと大体怒られるけど、本当にそう思う。
    ナイフを向けられたり轢かれながら逃げる時よりも、いつまでも続いているように見える道を
    ボロボロの状態で歩いている時が一番きつかった。
    67 :名無し 2015/09/24(木) 05:57:10.26 ID:mD/kuvd40.net

    >>66
    その道歩いてる時にまた奴ら来なくて良かったな
    68 :名無し 2015/09/24(木) 06:01:48.97 ID:nfQ9L8RY0.net

    >>67
    あの時にまた見つかってたら普通に死んでいたんだろうなと思う。
    ただマレー系の男は詰めが甘いので助かったw
    57 :名無し 2015/09/24(木) 05:21:03.46 ID:ufPQ2wPK0.net

    50リンギットって日本円にして6000円くらいかな?適当だけど
    てか波乱万丈すぎワロタ
    アパートの屋上からの脱走を詳しく聞きたかった
    降りていく途中で見つかりそうにならなかったのか?
    63 :名無し 2015/09/24(木) 05:44:07.06 ID:nfQ9L8RY0.net

    オーバーステイの件で多少事情を汲んでくれると期待していたけどわりときっちりルール通りに動かれた。
    帰国後親にボロクソに怒られて、必死こいて就活して数年経ち、今に至るという感じ。

    結構マレーシアに悪いイメージを与える内容だと自覚しているけど、あくまでこういう側面もあるよという事を
    伝えたかった。
    普通に旅行して普通に生活していれば、こういう思いをする事はまずないはずなんで、
    最初の一年弱は文化的な違いを除けば何もトラブルはなく過ごせた。
    PTSDみたいな症状は出るかもと思っていたが、生活に支障が出るレベルではない。
    ただし今回みたいに話をしたりして詳しく思い出すとちょっと動悸がする。
    62 :名無し 2015/09/24(木) 05:42:24.41 ID:mD/kuvd40.net

    良かったなあ生きて帰れて。
    65 :名無し 2015/09/24(木) 05:50:41.23 ID:ufPQ2wPK0.net

    殺されなかっただけ儲けものだな
    どんくさいやつなら車に轢かれてたしアパートから逃げるときに捕まっていただろうなww
    ハードやなあ
    71 :名無し 2015/09/24(木) 08:17:34.63 ID:6ogOM61+0.net

    命があって良かったなぁお前
    まぁなんだとにかく乙だわ…
    74 :名無し 2015/09/24(木) 12:45:56.51 ID:8mBNF7W40.net

    マレーシアに住んでたことあるが、すげーリアルな話だな
    78 :名無し 2015/09/24(木) 21:43:48.96 ID:qqquEuFS0.net

    1が生きててくれたおかげでこうやって笑って話が読めるわけで
    なにはともあれ>>1乙
    49 :名無し 2015/09/24(木) 04:32:07.29 ID:Sj7SN0v30.net

    まあでも命助けてもらったんだしプライスレスだろ
    買えるものはマスターカードで







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